2014年5月6日火曜日

4 op een rij - アヤックスがエールディヴィジ2013/14シーズンを制覇

エールディヴィジは全日程を終了し、アヤックスはクラブ史上初のリーグ4連覇の快挙を成し遂げました。





正直に言って、今シーズンの内容は決して魅力的なものではありませんでした。DFの要だったアルデルヴァイレルト、そしてヨーロッパ最高レベルの若手プレーメーカーまで成長したエリクセンが去り、ハードワークが特徴的な選手が揃ったことにより、ボールを保持する攻撃的なスタイルは崩さないまでも、エンターテイメント的な面白みは少なくなった印象です。


しかし、「地味だけど強か」というのが今年のアヤックスだったのではないかと思います。。いくつかポイントがありました。


1.クリーンシートの多さ
アヤックスの得点数は69で、フェイエノールト(76)、トゥヴェンテ(72)、ヘーレンフェーン(72)に次いでリーグ4位とあまりパッとしませんでしたが、失点数28はダントツの1位。次に失点が少ないのはトゥヴェンテの37なので、結構な差が生まれていました。

また、アヤックスはホームゲームで10試合のクリーンシートを達成。もちろんこれもリーグトップの成績です。また、シーズン途中から正GKの座を掴んだシレセンも高いセーブ率を誇り、オランイェの正GKに近い位置まで来ました。


2.フェルトマンの台頭



最も優秀な若手プレーヤーに送られるTalent van het Jaarはクラーセンになりましたが、同様に成長著しかったのはモイサンデルのペアとしてCBを務めたヨエル・フェルトマン。アーセナルやトッテナムも獲得を目指していると伝えられ、オランダ代表デビューも果たした22歳のDFは、184cm75kgとCBとしては決して恵まれた体型ではありませんが、パスとドリブル技術が高い、まさにアヤックス・スタイルのCB。パス成功率は89%と非常に高い数字を記録しています。

しかし、彼はただ単に「攻撃的なCB」というだけではなく、その痩せた身体からは想像もできないような強さを見せるDFでもあります。空中戦の勝率はシーズンを通して59%、出場した24試合の中で37のタックルを成功させました。データ上は主だった欠点のない選手。決定的な場面でミスをしてしまう癖はあるので、経験を積んでさらに成長してほしい選手です。


3.チームを引っ張った中堅選手



今シーズンのチームMVPはラッセ・シェーネ。また、ダレイ・ブリントはKNVBが選ぶリーグMVPに選ばれました。年齢的にも中堅の二人は、今シーズン、今までとは異なったポジションでの活躍が目立ちました。シェーネは本来のインサイドハーフの位置ではなく、右ウイングから多くのチャンスを生み、また重要なゴールを数多く決めました。リーグ戦9ゴール8アシストだけでなく、チャンピオンズリーグでも2ゴール1アシストを決め、チームに欠かせない存在になりました。セットプレーのキッカーとしても活躍し、エリクセンの抜けたアヤックスにクリエイティビティを与えてくれました。

ブリントは今シーズン途中から、ユース時代のポジションであるアンカーでプレーすることが多くなりました。オランダ代表監督のファン・ハールもブリントの適正はアンカーだと以前より語っており、日本代表との親善試合では代表でもアンカーの位置でプレーすることになりました(そのときのパフォーマンスはあまりよくなかったですが…)。短距離・中長距離両方の卓越したパス技術と視野の広さを持ち、アヤックスのポゼッションの中心となりました。昨シーズンで急速に成長した選手でしたが、今シーズンもさらにプレーの幅を広げ、成長しました。ぜひ、もう1,2年はアヤックスに留まってチームの中心であり続けてほしいです。


就任後見事なチームを作り4連覇を達成したフランク・デ・ブールがトッテナムの次期監督に、というのも噂されていますが、来シーズンこそはCLグループステージ突破を達成してもらいたいものです。



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